寝る前のお風呂は欠かさないで。
ただし、食後1時間以上経ってから。

美しくなるために、お風呂の時間も大切にしてください。体深部の温度である中核温は、お風呂につかることで上がります。そして、お風呂から出て、中核温がだんだん下がると、自然な眠気が訪れます。こうして、お風呂のあとはぐっすりと眠ることができるようになるのです。良質な睡眠は美と健康に不可欠ですから、ベッドに入る前のお風呂も、すこやかな美しさのためには同様に大切な習慣です。お風呂は、活発に活動する時間帯から体を休める時間帯への上手な橋渡しをする時間でもあります。眠る前にはパソコンやテレビ、携帯電話などの刺激から遠ざかることでよりよい睡眠がもたらされますが、その時間をお風呂にあてれば、自動的に入眠前にテレビやパソコンから離れることになります。
同時に、就寝前に深くリラックスする時間が持てるので、一石二鳥です。

リラックスのためのツールとしても、お風呂は大切です。温かいお風呂につかれば、レスホルモンのコルチゾールのレベルを低く抑えることができます。コルチゾールは深い睡眠に入るのを邪魔します。眠りが浅かったり、夜中に起きてしまったりするのは、もしかしたらコルチゾールのレベルが高すぎるのかもしれません。ぜひお風呂で充分にリラックスしてから、ベッドに入るようにしてください。

冷え性の方には特に重要です。白人女性の平熱は約1度ですが、日本人はそれほど高くないですよね。体温が高いことは、代謝を上げるひとつの要素になりますので、冷え性は解消したいものです。体温が低めの人たちが多い日本でお風呂文化が発達したのは、非常に理にかなっているともいえます。大きな仕事が終わったら、ストレス解消に温泉旅行に出かけるのも最高です。

注意点は、食後1時間以上経ってから入浴すること。お風呂の前に食べたものを消化するための時間を取るようにしましょう。快適で心地よいバスタイムで、どんどんきれいになってくださいね。

寝ていないだけで、太りやすくなるのが体の仕組み。

日本人女性の睡眠不足が深刻なことを、非常に心配しています。世界で一番睡眠時間が少ないのは日本の女性たちだというデータもあります。さらに、「起きていればカロリーを消費できるけれど、寝ているとカロリーを消費できないから、なるべく眠らずに起きている方がスリムになれる」と思い込んでいる若い女性がたくさんいるようです。真実はまったく逆で、睡眠が足りないと太る確率が上がるだけです。

習慣的に睡眠不足の人は、肥満度のひとつの指針となるBMIの値が高い傾向があることが、大規模な研究で裏付けられています。また、睡眠が足りないとインスリンの分泌も増えてしまうため、体が脂肪をため込もうとし、太りやすい体になってしまいます。さらに、ストレスホルモンのコルチゾールのレベルも上がるため、老化のスピードを速めたり、お腹まわりに贅肉をつけたりすることになります。そのうえ、食欲を抑えるホルモンであるレプチンが減り、食欲を刺激するホルモンのグレリンが増えるのも睡眠不足の影響。これではお腹がすき続けるばかりですから、睡眠不足で太りやすくなるというデータが出るのもうなずけます。

言い換えれば、7~8時間の良質な睡眠なしにはやせたくてもやせられないということ。慢性的な睡眠不足は体重の増加、そしてひいては肥満にまでつながると指摘されているからです。

もちろん、美肌のためにも睡眠は重要です。肌細胞の修復は眠っているときが一番活発。さらに、ダメージを受けた細胞の修復や、毒素の排出、免疫システムを健全に整えること、脳へのエネルギーチャージなど、眠っている間に行われることは実にたくさん。それを考えれば、睡眠時間がいかに貴重か、よくわかるはずです。

朝起きて、体が休まったな、と感じられなければ、良質で充分な睡眠はとれなかったということでしょう。今晩だけならいいや、と軽い気持ちで考えないこと!たったひと晩の睡眠不足でも、翌日のインスリンの効きが悪くなり、血糖値が下がらなくなって大量のインスリンが分泌されるため、太りやすくなるという最新の研究があります。忙しい毎日を送っていても、毎晩しっかり眠ることを優先順位の上位に位置づけるようにしてください。